主な整備実績
板金塗装
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M様
TMUK アベンシスワゴン(ZRT272) 左リア板金修理
今回は車の傷を板金で治す工程を紹介したいと思います。
お客様から板金修理の依頼をいただきました。
この車のドアの傷をなおしていきたいと思います。
このドアの傷をなおすには一連の流れでいうと
車の塗装を削り落とし
凹んでいるところを、ハンマーで叩き出して、叩き出せないところはワッシャー溶着(樹脂や非鉄金属を接合する技術の一種)をして引っ張り出します。
※鉄板を溶接して引っ張る方法もあります。
今回は手が入らないところなので、裏からハンマーで叩き出しはできないので、ワッシャー溶着で引っ張りました。
引っ張り出せたら、サンダー又はペーパーで足付けを行います。
足付けとは、塗料の密着力をあげるための作業です。鉄板に粗くも細かくもない適度な傷をつけることで密着力が向上し、剥がれにくくなります。この作業を怠ると仕上がりが残念なことになりちょっとした衝撃などで剥がれてしまいます。
下の画像をみたらわかるように、
足付け前の塗装が乗っかった状態です。この乗っかった塗装を落として、鉄板を見えるようにし、更に凹凸を増やし塗装がのる表面積を増やします。
スポットに塗料が入りこむ事によって接触面が広くなり密着率が上がります。
足付けの一連の流れとしてはこのようなかたちになります。
今回は塗料のところをパテに変えます。
車のへこみにパテを盛り、成形をして足付けをし、次はサフェーサー処理をします。
サフェーサーとは塗料を更に乗りやすくするための塗料です。
サフェーサー処理を終えて硬化が完了したら足付けをします。
※塗装は塗る→足付けの繰り返しになります。大変です!!車屋の板金塗装の工賃が高い理由はこの手間が原因ですね!
脱脂を行います。脱脂は油やゴミ等を取り除く作業を含みます。
色合わせを行います。
ドアの傷の部分だけの塗装はできないので、ドア1枚分などで区切って塗装していきます。
大事なのがマスキングテープをし、他のところに塗料がつかないようにすることです。
マスキングが完了したら、塗装していきます。
塗装する際には塗料を吸い込む危険性があるので、粉塵マスクの着用が必須です。
塗装が硬化したら異物があるのでポリッシャーなどで磨き、磨きが終わったら洗車をして全体から見た色の確認をして
完成だ!!
キレイに仕上がりました。
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